2006年 11月 26日
かんしょう② |
鑑賞の授業の続きです・・・
【発問④】他に気付いたことは?
「生徒の向きが、バラバラ。」
「全員は家族で、先生がお母さん。小さい子にお金をかけ過ぎて、
大きな子にはかけられなかった。だから服がぼろい。」
「先生は信用されていない。生徒は脚を組んでいて、態度が悪いから。」
【発問⑤】床に、花が落ちているのは、どうしてだろうか?
「先生が投げつけた。」
「床がボロだから、生えてきた。」
「割れた窓から風が吹いてきて飛ばされた。」
(床に落ちている花から、泣いている子どもや反抗的な態度の
子どもを関連付けてみてほしかったのですが、少しむつかしかったようです。)
《授業で配布したプリントの文章記述より》
(生徒A)教卓が、裕福な子の方を向いているので、先生は裕福な子たちしか
可愛がらないので、貧乏な子たちには、すごく厳しいんだと感じました。
(生徒B)せまい教室の中でも「世界」が全く違っているのが絵を見てわかった。
絵の中では全員の目が冷たく、みんなどこか別の世界に行っているように
見えた。
(生徒C)左側の窓のカーテンは閉まっていて、これは心が完全に閉ざされているような
感じで、右側の窓のカーテンは少しずつ心を開いてきていることを表している。
この授業では、絵を見せた後、プリントに感想を書かせて、それから意見を発表させました。
順番としては、逆だったかも知れません。雰囲気も少し硬くなってしまいました。
生徒Aが書いてくれた「教卓が裕福な子の方を向いている・・・」の内容は、
私も気付かなかったです。そこまで見ている生徒がいたことに驚きました。
今回の授業は、日曜参観日に行いました。美術館のような、広々とした場所で
絵を観てもらいたかったことや、狭い美術室では、せっかく来てもらった保護者にも
窮屈なので、場所を体育館としました。
参観授業だったので、ちょっと構えたような授業になってしまったことも反省点です。
鑑賞の授業では、雰囲気作りも大事な要素だと感じました。
鑑賞の授業、私にとってまだまだこれからだなぁ・・・と思っています。
by masaji-tsuchiya
| 2006-11-26 09:04